ー「印鑑が欠けたらどうする?補修の可否と新しい印鑑の作成ポイント」ー
2026/04/17
印鑑が欠けたときにまず確認すべきこと
印鑑を落としてしまったり、長年使い続けたりしていると、印面の一部が欠けてしまうことがあります。小さな欠けでも「まだ押せるから大丈夫」と思われがちですが、実印や銀行印の場合は注意が必要です。印鑑は本人確認や契約の意思を示す大切な道具であり、いわばパスワードのような存在です。印影が変わると、登録している印影と一致しなくなり、手続きで確認に時間がかかったり、受理されなかったりする可能性があります。
特に確認したいのは、欠けた場所が印面に影響しているかどうかです。印鑑の側面だけならすぐに使えなくなるとは限りませんが、印面の文字や輪郭が欠けている場合は、印影が変わっている可能性が高いため早めの見直しが必要です。
欠けた印鑑を使い続けるリスク
欠けた印鑑をそのまま使い続けると、次のようなトラブルにつながることがあります。
・印影が登録時と変わる
・銀行や役所で照合できない場合がある
・契約書類で再押印を求められる
・さらに欠けが広がる可能性がある
実印や銀行印は、一度登録した印影と同じ状態で使うことが大切です。少しでも不安がある場合は、店舗で状態を確認してもらうことをおすすめします。
印鑑の欠けやヒビは補修できる?
基本的に補修はできません
印鑑に欠けやヒビが入った場合、基本的に補修はできません。接着剤などで見た目を戻すことはできても、印面の形や印影を元通りにすることは難しいためです。特に印面部分が欠けた場合、補修によって正確な印影を再現することはできません。
また、ヒビが入った印鑑は、使い続けるうちに割れが広がる可能性があります。黒水牛・牛角・柘植などの天然素材は、乾燥や湿気、衝撃によってヒビが入りやすいことがあるため、保管環境にも注意が必要です。
欠けた場合は作り替えが安心
重要な印鑑が欠けた場合は、新しい印鑑を作成し、必要に応じて登録変更を行うのが安心です。特に実印は市区町村での印鑑登録、銀行印は金融機関での届出印変更が必要になる場合があります。
新しい印鑑を作る際は、以前と同じようなサイズや書体にすることもできますが、セキュリティを考えるなら、この機会に手仕上げのオーダーメイド印鑑へ見直すのもおすすめです。
新しい印鑑を作るときのポイント
用途に合ったサイズを選ぶ
印鑑を作り替える際は、用途に合わせたサイズを選びましょう。
・実印
男性は15mm〜18mm、推奨は15mm・16.5mm
女性は13.5mm〜16.5mm、推奨は13.5mm・15mm
・銀行印
12mm〜15mm、推奨は12mm・13.5mm
・認印
10mm〜12mm
法人の代表者印は16.5mmが一般的です。サイズが適切でないと、押しにくさや印影の見づらさにつながるため注意しましょう。
素材は耐久性と保管のしやすさで選ぶ
欠けにくさを重視するなら、耐久性の高い素材を選ぶことが大切です。チタンは衝撃や摩耗に強く、長く使いやすい素材です。黒水牛や牛角は高級感があり人気ですが、天然素材のため乾燥や湿気への配慮が必要です。柘植は温かみのある木材ですが、強い衝撃や湿度変化には注意しましょう。
アクリルは水には強いものの、衝撃に弱く欠けやすい素材です。日常使いには便利ですが、大切な実印や銀行印として使う場合は慎重に選ぶことをおすすめします。
書体は安全性と印象で選ぶ
実印や銀行印には、偽造されにくい篆書体や印相体がよく選ばれます。読みやすさを重視するなら楷書体や行書体、落ち着いた印象を求めるなら隷書体もおすすめです。温かみや個性を出したい場合は、隷書体をベースにした古印体も人気があります。
欠けを防ぐための保管と扱い方
印鑑の欠けを防ぐには、日頃の扱い方も大切です。使用後は柔らかい布で朱肉を拭き取り、必ず印鑑ケースに入れて保管しましょう。紙で包む保管は白アリのリスクがあるため避け、印鑑ケースと布袋を併用するのがおすすめです。湿気が気になる方は、近くに湿気取り剤を置くと安心です。
押印時は無理に強く押さず、1〜3秒ほどかけて垂直に押します。ひらがなの「の」の字を描くように軽く回すと、きれいな印影が出やすくなります。
青空日記では、欠けた印鑑の状態確認や、新しい印鑑作成のご相談を承っています。補修はできませんが、用途に合った素材・サイズ・書体を丁寧にご提案し、手仕上げで安心して使える一本をお作りします。